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今日は養育費についてシングルマザーであり、養育費を実際に受け取っている立場の私の思うことを書きたいと思います。
このニュースが目に留まったので
[blogcard url=”https://news.yahoo.co.jp/pickup/6342294″]母子家庭に貧困が多いのは、そもそも母親は親権が取りやすい為、父子家庭より母子家庭が多いが女性の就労状態に問題・困難が多いこと。あとは単に、子どもを育てるのにお金が必要なので貧困状態に陥りやすいだけの話ではないかと思っています。
結婚や妊娠・出産を機に専業主婦になったり、子育てや家事を中心として短時間勤務で働いていたなら、離婚後、収入が低いのはある意味、当然と言えば当然。
母子家庭の貧困が挙げられてますけど、別にこれって母子家庭に限った話ではなく、父子家庭・両親揃ってる家庭だって貧困層はいくらでもいるわけで。
貧困=過酷な生活を余儀無くされている子どもがいること。この現状が問題なのではないでしょうか。
我が家の養育費の現状
私は約3年前に子ども二人を連れて離婚しました。当時、子どもたちは保育園年長(6)と年少(4)
離婚の経緯など詳しいことについては、省きますが離婚を望んだのは私です。
実際に離婚が決まってからも養育費のことで相当揉め、結局は離婚後の条件を私が8割折れるかたちで終わりを迎えました。この8割というのは、あくまで私の主観なので、あちら側からしたら十分だと思っているかもしれません。
なぜ私がそんなに折れたかというと、向こうが提示した条件をのむことが離婚できる道だったからです。
離婚後の条件があまりに良くなかったので弁護士を挟んだ方がいいという話も出ましたが「離婚を望んているのは自分であること」また「離婚後、元旦那と子ども達の関係を崩したくなかった」ので協議離婚という形を取りました。
それに正直、幻滅したのも大きな要因です。
自分の子ども達よりそんなに我が身がかわいいのかと。
人間って、こういうときに本性が現れるんだと身を持って知ることができましたし、沢山のことを学ばせてもらったと思っています。
養育者の貧困は子どもの貧困です
これは離婚の有無に関係ないですが、保護者である親が経済的に苦しければ、養育されている子どもは同じ道を辿る。当然ですよね。子どもは自力でお金を稼ぐことなどできず、まわりの大人から与えられなければ生きていけない存在ですから。
この辺りが、離婚したくても(しなくてはいけない状況であるにも関わらず)踏みとどまる要因でもあるんでしょうね。
よく養育費を払わない理由に「養育費を子どもに使わず、元パートナーに使われるのが嫌だ」とかいう意見を聞きますけど、ハッキリ言ってそんなものは「ただ、金を払うのが惜しい」という言い訳に聴こえてなりません。
例えば、月に何十万も何百万も養育費を払っているとかね。自分だけ身綺麗にしていて子どもが明らかにボロボロの身なりをしているのならば理解できます。
でも、ひと月数万円のお金であったなら、生活費にすべて消えるのは当然じゃないでしょうか。
子どもに必要な1ヶ月の生活費を具体的に把握できているのはどのくらい?
子どもを育てるのってお金かかりますよ。本当。色んな制度があるのは事実で私自身、本当に助けられています。
でも限られた収入であれば、福祉制度があったとしても到底、賄いきれるものではありません。
食べること・着るものそれだけじゃないんです。学校や子ども関連の集金・学費・学用品・保険など。
住む場所だって当然、家族が多ければそれなりの広さが必要です。家族3人で1ルームという訳にはいきません。食べる量だってどんどん増えていくし、服だって1シーズンで着れなくなることも多々。すぐ汚すし、どうやったらそんなことろに穴が開くんだ?といような所に穴を開けてきたり。苦笑
最近のうちの話でいえば、子どもの視力が悪くなって眼鏡が必要になったし、歯科矯正も考えた方がいいと歯医者で言われるし(しかもダブル)で。そんなお金どこから出てくるんでしょう?
習い事や、スマホを持つのだって今や当たり前の時代です。


養育費を取り決めたら公正証書は絶対に作るべき
ほとんどの条件はのんだけれど、私が絶対に譲らなかった唯一のことは、公正証書を作ることです。ただ当初、あちら側は頑なに公正証書を作ることを拒んでおり、本当に気が狂うかと思うほどに腹が立った思い出が。
最終的に公正証書は作ることになったのだけれど、色々と条件付きの結果に。その中の条件に「今後私が再婚したら養育費は打ち止め」「元夫が再婚した場合に減額の話し合いを設ける」というものがあります。でもそれは本来おかしいことです。
仮に私たちのどちらかが再婚しても、子どもの父親であるいう事実は一切変わりません。実際、これに関しては公証人が強めに言っていました。「元妻が再婚してもあなたの子どもに対する父親としての支払い義務はあります」と。
それでも支払うつもりはないそうです。私は再婚するつもりは全くなかったので、別にかまいませんでしたけど、隣でその言葉を聞きながら「この人はここまで言われてどう思ってるんだろうか?」とそちらの方が気になりました。
公正証書の効力は絶対的なものではないけれど、責任を課すという意味では絶対に作っておくべきだと思っています。
養育費を払わなくてもいいと思うのは何故か
うちの養育費は2人合わせても食費1ヶ月にも満たないです。(全国的な平均食費じゃなく、節約世帯の1ヶ月の食費とお考え下さい)
この時も本当に腹が立って、ふざけるんじゃねぇと散々訴えましたが、提示した金額じゃないと離婚はしないと。ほんの少しあった愛情が木っ端みじんに砕け散った瞬間です。笑
私も別に鬼ではないですし、彼の所得で考えた上で提案したので。私の経済状況を分った上で、その発言をしているわけですから、自分の損得ばかり考えて、保身に走るような人とは一緒にいる必要などありませんし、私にはできません。
ただ、実際に離婚して数年経って今思うことは、子どもと出掛けたり、誕生日やクリスマスにはプレゼントを用意してくれることなど、色んなことを全部引っくるめたら養育費の金額だけが全てではないとも思うのも事実。
彼からすれば自分が望んだことではなかったので、全くわからないわけでもないですけどね。なんにせよ、そこまで泥沼化せねば離婚など無理です。それでも結果として、離婚すると決めたんだったら、必要な養育費を払わないというのは私には本当に理解できません。
個人的に、親権という制度もあんまり納得がいかないというか。親権の有無で親って何か変わるんでしょうか。一応、親権は私が持っていますが、それは私が子ども達を望み、子ども達は小さいから私に付いてくるしかなかっただけの話です。いずれ成長して父親がいいと言いだす日が来ないとも言えない。いずれにせよ、選択するのは子ども自身です。
制度を使えばいいと思っているから?
養育費未払いの中には、様々な状況でいろいろな事情を持つ人もいると思います。
ただ、払えるけれど、あえて払わない選択をしている人は何故でしょうか。元夫との会話で「母子手当でるんでしょ?」(正確には母子だけではない)と言われた時には、いやいや、違うだろうよ。あなたの子でしょ?と。
なんで初めから国任せなのよ。別に自分の身銭を切らなくともいいと思ってるのか。でも実際に養育費の未払いの多さを考えると、そういう人も一定数いるのではないでしょうか。
ひとり親家庭(父または母に重度障害がある場合含む)また両親のいない家庭で18歳または重度障害の状態なら20歳未満)を養育する人や配偶者からの暴力で裁判所からの保護命令」が出された場合などにも適用されます。(所得制限あり)
実際に児童扶養手当は本当に有難い制度ですし、救われています。しかし、養育費を払う側はどれだけもらえると思っているんでしょうか。この辺りも支払い側にあまり危機感がない部分ではないかと思います。
ここでは細かい数字は出しませんが、児童扶養手当は所得により異なり
一人目は約4万円〜1万円
二人目は約1万円〜5千円
三人目以降は約6千円〜3千円
満額手当を受けようと思うと住民税非課税世帯でも場合により減額されるんじゃないかな。
二人目・三人目だからと、ごはんを少ししか食べませんか?学校もいかない?そうじゃないですよね。みんな同じようにお金が掛かるんです。
これは国に対して手当を上げて欲しいというわけではなくて、養育費を支払う人に知っておいて欲しい。
国の財政政策
養育費をもらっている場合、きちんと申告せねばいけません。養育費の8割を申告し、自分の収入と合算され、それにより児童扶養手当の金額が決定されていきます。
つまり自分自身にある程度の収入があり、養育費を一定額もらっていれば、手当は減額もしくは停止ということもあります。今回のニュースに載っていた養育費の引き上げは国の負担を減らす策ではないのでしょうか。実際、児童扶養手当に限らず、色んな財政負担が国から都道府県や市に変わってるし。当然ですよね。超高齢化社会・少子化・生活保護受給者・ひとり親家庭など福祉を必要とする人が年々増え続けているわけですから。
でも結局、調停離婚やなにかしら間に入らなければ、今回のニュースのような養育費を上げる話し合いでは難しいだろうし、大体、決まったとしても支払う側に支払う能力が永続的になければ無理です。
「払えるか払えないか」の問題以前に「支払う意思があり責任感を持ち合わせているのか」そういう基本的なことな気がします。ほとんどの人が養育費を払わないみたいですから。色んな事情があるのでしょうが、親として子どもたちの生活を保障する義務があります。
うちの場合は今のところ、問題なく受け取っていますが、私は信用も安心もしていません。決められた期間まではしっかりと払う人だとは思いますし、そうであって欲しいですけどね。ケガや病気、人間いつ亡くなるかなんて誰にもわからないですから。
離婚後の親と子どもの関係
元夫と子ども達との関係に口を挟むつもりも、制限を設けるつもりも一切ありません。
運動会や授業参観にも毎回声を掛けるし、子どもの近況報告もします。なるべく子どもの生活がわかるように、変わったことがあれば話します。それは彼に父親であるということを常に自覚してほしいからです。
人が本当に何を考えているのか、心のなかの気持ちも誰にもわかりません。もちろん彼なりの苦悩もあるし、悩みも問題もあるでしょう。
でも、こうなったのは私たち二人がやってきた結果です。だから子どもが成長するまでは、きちんと責任は果たして欲しい。
離婚した親ができること
残念ながら父親と母親が揃っている一般的な家族の形を子ども達に与えることはできませんでした。子ども達が時折、私に言う言葉に罪悪感でどうしようもなくなる時もあります。本当に申し訳ないと思うし、本来ならしなくともいい辛い思いをさせたなと。これからも成長していく中で色んな葛藤があると思います。
それでも離婚を1㎜たりとも後悔したことはありませんし、これからもないでしょう。こう考えるのは私のワガママかもしれません。
でも終わったことは仕方がないんです。正当化するつもりはさらさらありませんが、こういう結末を予測していたわけでもありません。
今、親として自分にできることは、なるべくよい環境を作るよう努力すること。家族揃っていたって、誰だって我慢はあります。好きなことができるわけでも、何でも買えるわけでもありません。
ただ、なにかやりたい!思った時に、お金がないからできないでは辛い。
もしかしたら、旦那がいたら出来ていたかもしれないと思うのは絶対に嫌で避けたいことです。

おわりに
もし養育費がもらえる環境にあるけれど、受け取ってない方がみえたら、ぜひ受け取ってほしいと思います。もちろん色々な事情があってのことでしょうが、余裕が生まれます。経済的にも、時間的にも。
お金って道具です。好きなことをするための。手に入れるための手段。
そしてお金は色々な余裕を生みます。
子育て中って本当に色んなことが大変です。人によって感じ方は違うし。環境・状況でも全く違う。責任論だけでは何も解決しません。

人間ってそんな強くないですし、間違いだって起こします。常に正しい選択を選び続けることはできませんし、一度決めたからと、どんなことがあっても突き通すことができる人ばかりでもありません。
親として何かできることがあるのなら、自分の損得勘定とか、元パートナーに対する色んな感情は横に置いておいて、養育費についてきちんと考えてみて欲しいです。養育者の環境に子どもは確実に影響されます。
お金と時間のゆとりは精神的な安定と心の余裕を生みます。環境を整えることってすごく大事なこと。
日本はたくさんの制度が整っているのだろうけど、残念ながら申請主義です。自分で自ら助けを求めていかなければ救われません。誰にどう助けを求めていいか分からず、過酷な生活を余儀なくされている人たちがいます。
気になる方がみえたら、ぜひ読んでみてください。
ここまで読んでいただきたいありがとうございました。