つい先日、子ども会役員(会長)の任期が終わりました。Izumi(いづみ )です
私の住んでいる地域は子どもの数が少なく、子ども会に入会すると役員は3年縛り(子ども会2年+小学校PTA兼地区委員1年)です←震えるでしょ
子ども自体も減っている上に今は子ども会に入らない家庭も増えているので、既存の会員で必死にぶん回している状態です。
担い手もいないし、地区は高齢化で解散する団体も出てきてる
私は過去を良き思い出に塗り替えたり変換するのが得意なので、まぁ思うほど悪くなかったというのが1年を終えた感想です。
大変なこととか、本当に大変なこととか色々合ったんですけどね・・・
それなりに貴重な体験だったとも思うので、1年間子ども会の会長をやってみた感想を残しておこうと思います。
子ども会の役員は義務?
子ども会によって人数も規約もそれぞれです
私のいる地域は子どもが少ないこともあって入会する条件として「必ず役員をやってもらいます」という規約があります。
さらに引っ越しなど特別な事情を除いては、途中の脱退は認められません(役員をやらずに脱退されると困るから)
昔に一度だけ脱退したいという方がいて、その時は全会員が招集され脱退の議決が取られたこともあります。もはや見せしめ吊し上げ状態
入会したばかりだったので「えっ・・恐っ!!子ども会、恐ぇぇえ!!」
と軽~い気持ちで入会したことをちょっぴり後悔した出来事です。
ただ、これは役員の考え方による部分も大きい気がします。
私達の代でも脱退希望者の方がいましたが大ごとにはしていません。
子ども会の会長になってしまった
実は、1年遅れて役員になりました。子どもが3年生くらいになると先輩役員から
そろそろ役員どう?
と打診がくるんですが私その時は社会人大学生だったんですね。
役員の話が来たのは大学4年の時
実習と国家試験も控えてたので完全キャパオーバー。この状況で子ども会役員を受けるほど自己過信ではない
そう思って役員を1年延ばした結果、見事に大役が回ってまいりました()
しかもコロナ禍で簡略化していたイベントがフルで動き始めた年ときました。本当最高だぜ
役員決めのやり方
ちなみに役員決めの方法はあみだくじ
みんなやりたくはないのでね
喫茶店で集まって、前役員が目の前で手書きのあみだを作り自分たちで選ぶという大変公平性のあるものでした。
が、しかーし‼
見事に「会長」を引き当てました。確率的には1/4だから低くはない。決して低くはないが
なにこれ。1年待たせたツケ?ツケなの?重すぎるんですけど神様ぁぁァァアア?
役員構成
うちの子ども会は役員4名・補佐4名の計8名で構成されていて、まず補佐を1年経験してから次の年は役員という流れを踏みます。
ちなみに役員はこの4つの何かになります
- 会長
- 副会長
- 書記
- 会計
ちなみに、補佐は役職がないので役員のサポート的な感じです
あと役員は、自分の役職以外に世話役というものにもなります。
例えば私の場合
会長+世話役(自分の子どもが在籍している分団を見る)
世話役の仕事は主にこんな感じ
- イベントの出欠確認を取る
- 行事時、子ども達の引率をする
- 回覧板を回す(LINEもあり)
- 行事の告知や変更など保護者に連絡
- 資源回収資料など地区住民への配布
1つの分団に数十名程度の子どもとその親がいるので、そのまとめ役的な感じです。
あとは区に保存会といって神様の行事で使うお囃子(笛や太鼓)があるのですが、今は後継者がおらず役員と補佐の子どもは強制加入。笑
保存会の子どもは毎月の練習会と年に1回ある地区のお祭りに参加
会長の仕事・役割
1年間で行った会長の役割こんな感じです
- 役所との連絡窓口
- 区の委員会への参加
- 区長を始めとする各団体との連携
- 夜警パトロール
- 資源回収(業者)とのやりとり
- 子ども会イベント時の工程表作りや手配
この他にも物品の買い出しなど、役員のみんなとカバーしながらやりました
前任の役員から引き継ぎを受ける思いますが、多分説明を聞いても「よくわからん」状態に陥ると思います。私もそうでしたし周りの人もそうでした。
こればかりは実際にやりながら覚えていくしかないと思います。そして何となく分かった頃には退任の時期です。そんなもんです
役所関係
子ども会は地域に密着した組織団体になるので役所から毎年補助金が支払われます。金銭だけではなく講座や物品レンタルもあり助かりました(基本無料)
補助を受けるためには、年度の始まりに役所の開催する会議に出席することや各種申請書を提出する必要があったのでその辺の手続きも。
役所とのやりとりが会長の役割の一つです
私の住んでいる地域では役所のHPに様式集が用意されており、かつ歴代の会長たちが残してきた資料もあるので難しいことは特になし。
子ども会の収益は限られているので受けれる補助は最大限活用
予算があれば会員への還元はもちろん、役員も運営しやすくなります(お金はパワー)
区の委員会への参加
月一で行われる区の委員会がありました。出席者は区長さんを始めとする区の主要メンバー+各団体の代表(子ども会で言えば会長にあたります)
日曜の夕方~夜に行われ、区からの報告や各団体からの連絡が行われるんですがこれが地味に面倒
もろ夕飯の支度する時間帯なのよw
会議が終わると今度は夜警パトロール。
もちろん治安を考えれば大事な事だとは思いますが、子育て真っ最中の母親からすると自分ちの方が危機迫ってます。
区長・各種団体とのやりとり
とにもかくにも、会長になると各団体から連絡が入ります。
始めの頃は名前も顔も一致せず最終的にみんな同じ顔に見えてくるわで、人を覚えるのにとても苦労しました。←とっても苦手
地域柄なのか同じ名字の人ばかりでウォーリーを探せ状態
高齢の方が多いのでINEではなく電話やSNSなどのメッセージが多く、直接家に訪ねてくる方もみえました。
連絡の行き違いや共有がうまく出来ておらず、その辺りに難しさを感じることも多々。
コロナ明けで4年ぶりにイベントが再開した年だったのでみんな要領がわからないってのも大きな原因
夜警パトロール
毎月、役員会が終わった後に行う夜警パトロール以外では年末のパトロールがあります。
火の用心(カチカチ)
昔は子ども会全体で区の方とやっていたようですが、コロナ禍を境に会長だけ出席する感じにな変わりました。
年末くらい家でゆっくりしたいよね。私は賛成
資源回収(業者)とのやりとり
私の住んでいる地域は田舎の方なので、資源回収があります。
コロナ禍前、フルで回していた時代は年間に9回です(小学校3回・中学校3回・子ども会3回)
しかも面白いことに、みんな当番になると自家用車を使って資源回収をします。←たぶん田舎あるある
当然回収品は綺麗なものではないので、車にレジャーシート敷き詰めてやってるよ
手当とかガソリン代とかは当然ありません。まさに慈愛の心で回ってます
そして、子ども会も収益を確保するため負けじと資源回収をします。みなさんの慈愛の精神をいただきます。
〈資源回収の流れ〉
資源回収の日程決め→業者連絡→地区住民に告知→子ども会員で回収→業者が収集→売り上げは子ども会の収益に
※資源回収すると市からも助成金が出るようになってます
季節によっては暑いし寒し日に焼けるし重いし←文句言いすぎな
本当に大変ですが、資源回収で得た収益は子ども会に入り自分の子どもがその恩恵を受ける訳なので皆さん協力的です。
イベントの手配など
年間でこんな行事やイベントがありました
- 区民運動会
- 親子防災教室
- ラジオ体操
- 美化活動
- 盆踊り
- 区のお祭り(御輿やお獅子)
- クリスマス会(今年度はボーリング)
- 習字奉納
- 歓送迎会
この中で子ども会単体の行事はクリスマス会と歓送迎会。あとは区の方たちとの協同で行うものです
ちなみに役員はこれ以外の行事にも駆り出されますw
会長は他団体とのやりとりや連絡調整がメイン。世話役兼ねているので自分の分団の管理もありますが、この辺りは補佐さんもいるしみんなで協力する感じ。
イベントの度に子ども会は大量のお菓子や飲み物、お土産などを用意したり練習会や行事への参加(子どもの引率など)を行います。
会場を押さえたり、お菓子の注文や引き取りなど目には見えない色々な雑務があるんですが、どれも役員のみなさんと話し合い協力し合ってやってきました。
みんなシゴデキ女性だったので、本当に助けられました‼
子ども会役員をやるメリットとデメリット
役員をやってみてわかったメリット・デメリット
デメリット
まず、役員になるデメリットとして一番大きいのが「時間の拘束」です。
役によってやることは違いますが、どの役をやるにしろ年間を通して子ども会に費やす時間が増えるのは間違いない。
イベント当日だけでなく、下準備に時間が掛かるのでスキマ時間や土日などをフル活用して役員で集まったり、買い出しなどしていました。
全員が働いているお母さんたちなので、助け合いで乗り切りました
もうひとつは「トラブル」
会員の保護者や地域の人とも関係性が密になるので問題も起きたりします。
本当に色んな考えを持っている人がいるので、大変勉強になりました(まる)
メリット
私が感じたメリットは主に3つ
「情報に強くなる」「人様への感謝の気持ちが沸く」「達成感」だと思います。
私はママ友なんぞいらん
という考えでした。
子どもが小さいうちだけの一時的な関係性ですし当たり障りなーく、なんとなーく過ぎていけば良いと思っているタイプの人間です。←女の集団が苦手すぎる故
その代わり、ママたちのコミュニティに入っていないので情報が薄いうすい。何も知らない。
ですが役員になると、否が応でも密になるし色々情報が入ってくる。これは子どもだけではなく地域の情報などもです。
知ることで関心を持ったりとか(下心じゃないよ)大変さを知ることで感謝が生まれることもありました。
役員をやる前は仕事内容よりも「人間関係がネック」だと思っていた訳ですが、大変な分だけ結束感が生まれたり達成感を得られたりもしました。
もしかしたら役員の経験を通じて仲良く出来る人が見つかるかもしれません。少なくとも女性の集団に苦手意識を持っていた私のアレルギー反応はマシになりました。
メンバーに恵まれたおかげだな
トラブルと対処法
会員だけでなく地区の色々な人と関わることになるのでちょっとしたトラブルもありました。
次の2つがよく問題に上がりました。
トラブルの原因
- 区の役員・団体との価値観、認識の違い
- 子ども会会員と非会員との線引き
ひとまとめにする訳ではないけど年齢や性別による感覚の違いは結構大きいと思う
世代による感覚の違い
区の役員や他の団体は高齢の方が多いです。そして世代による価値観の違いはわりと大きい。
昔に比べ子どもの人数も明らかに減っているし子ども会に入る子どもも少ない。そして多くの家庭が共働きで昔のように地域の人と密に交流したいと考えている人も少ない。
この辺りが地区の方になかなか理解してもらえないというか、言っても伝わらないというか・・
活性化したい地区 VS 簡素化したい子ども会という構図
簡素化というか、会員に声を掛けても行事内容によっては人数が集まらないんだよね。
今の子どもってませてるから、自分たちの時代と同じようにとはいかない難しさがある
世代間での認識の違いなのだろうと思います。
子ども会会員と非会員の線引き
私達子ども会はあくまで「子ども会の会員のために」活動している団体。要は非会員の地域の子ども(家庭)の面倒までは見ないわけです。
でも区が絡んでくると「子ども=子ども会」と一緒くたにされてしまい
それ、子ども会の業務外ですが?ってことが結構ありました。
多分昔はみんなが子ども会に入ってたし、頼まれる方も心の余裕があったんだろうなーとも思う
どこまでが自分たちの業務なのか?っていう線引きがとても難しいです。人との関わりなので、スパンッと引ける事ばかりではないですし・・
別にひとつひとつは大したことではない
なんなら「はいはいそうですか、わかりました」って言うこと聞いておいた方が楽な感じすらあるけど、後々面倒になる可能性大。
会員と非会員の区切りは大事だと思うんですよね(みんな会費払ってるし役員は強制だし)今度のことも考えると不平等に繋がることは避けたい
「あの時はいいって言われた!」とか「言ったVS言ってない」とか想像するだけで萎える。無理。
自分達のことだけじゃなく、次の代の人のことも考えると色々難しいことが多いです。
トラブルの対処法
トラブルが起きそうな予感を感知したら先回りして予防策を講じる。
というのが理想ですが、実際そうスムーズに行くものではないというのが世の常。
本当に世の中色々な人がいるもんだなと思いますが、自分の想像の遙か上を軽く飛び越えていくものもに関しては予防もなにもありません。
じゃあどうするのか?と言ったら、その都度対処し処理orやり過ごすしかありません。
私はとにかく他の役員さんに相談・共有するようにしていました
会長が窓口になるので色んな人の意見や要望が自分の所に来るんだけど、悩んだからとりあえず相談がいいと思います。
- 判断に迷ったら即答せず持ち帰って相談
- 小さなことでもとりあえず共有
- 大事なやりとりは記録に残す(LINE)
- とりあえず一人で突っ走らない
すぐ返答できないことは「いったん持ち帰って返答します」という風にしていました。
女性の集団において「共有・共感・協調性」は死ぬほど大事です
子ども会役員間の付き合いは本当に大事なので(←ここ崩れると1年間まじで地獄でしかない)
みんなで考えてみんなで決めるというのを一番大事にしてました。
「みんなで」というのがとても大事なポイント
感想まとめ
振り返ってみても子ども会役員、なかなかにハードでした。
コロナ明けで行事が戻ってきた年というのも混乱を招いた要因ではありますが、一部の地区の人たちとの温度差を感じる場面も多々ありその辺りの調整に難しさを感じました。
が、所詮は任期が終われば離れるものです。
私の場合は子ども会役員のメンバーには恵まれたので、そこに気苦労はありませんでした。みんな仕事は早いし、しっかり者だし。ポンコツな私は何度救われたかわかりません。
結局、人間関係に恵まれるのが一番
偶然の寄り合いで集まった者同士ですから、合う合わないも当然ありますし協力的でない人も中にはいるでしょう。ですが、例え意見が合わずとも否定したり否定したり言い争うことは賢いやり方ではありませんよね。
とくに会長は連絡窓口や会議への参加など、矢面に立つ場面が多いので上手いこと立ち回るもの大事なスキルなのかもしれません。
問題もあったけど実際やってみると悪いことばかりでもないよ
日頃、当たり前のように受けている恩恵も誰かのおかげでなりたっていること。たった1日、数時間のためにどれだけ多くの人が動いているのか。
実際に体験して始めてわかることなので、そういう面でも経験できて良かったです。何より子ども達の嬉しそうな顔を側で見る機会が多かったことが一番の収穫かもしれません。
せっかくやるなら楽しさを見つけながらやる方が1000万倍有意義!ということで、来年もしっかり役員が決まっているので残り1年突っ走って行こうと思います。