通信制大学のレポートってどんな感じ?
こんにちは、通信制大学生のIzumi(いづみ)です。
みなさんレポート進んでいますか?
レポートって難しいですよね。
私は高校を中退し、高認試験(旧大検)から今の通信制大学に入学しました。なので、大学に入ったばかりの頃は「レポートって何を書けばいいの?」とお手上げ状態でした。
そんな私も何万文字とレポートを書いていくうちに、レポート作成の要領を掴んできました。
そこで今回は、通信制大学のレポートについて説明しながら、レポートを書くコツや挫折しないための心得もお話します。
通信制大学のレポートについて
レポート学習とは?
通信制大学で絶対に欠かせないのがレポート学習です。
レポートは科目ごとに与えられた問題をまとめて書く課題です。レポートを提出すると教授や担当教員による採点がおこなわれ合否が決まります。
通学の学生と違い、通信制大学は基本の学びが自宅学習です。なかには、一度も講義に出ることなくレポートを書き、試験を受け単位を取る科目も多く存在します。
さらにレポートには合否判定があり、十分でないレポートは不合格となって返ってきます。
通信制大学で単位を取る方法は複数ありますが、レポートは必ずセットになっているので卒業には欠かせない作業です。
レポートの文字数はどれくらい?
大学により文字数に違いがありますが、私の通っている大学での文字数はこちら
- 1単位→1600字
- 2単位→3200字
- 4単位→6400字
指定の文字数を大きく超えたり、逆に少なすぎてもいけません。指定された文字数の中でレポート構成を考えて書きます。
レポートは難しい?
レポートが難しいか否かといえば、はやり難しいでしょう。
レポートと聞くと苦手意識を持つ方が多いですが、実際には「何がどう難しい」のでしょうか。いくつかポイントをあげてみます。
実際に出た出題問題レポートの例
以下の問題は、過去に出されたことのあるレポート課題です。
・課題
課題1→精神保健とはどのような状況にあることか考え、ライフサイクルの各時期における精神保健の課題を論じなさい。(文字数1600字以内)
課題2→精神保健活動をどのように進めたらいいかを考えながら、個別的課題についてひとつ取り上げて客観的資料を用いて論じなさい。(文字数1600字以内)
・課題
課題1→精神保健活動の実態を、家庭・学校・職場・地域という生活空間ごとにまとめるとともに、具体的活動の進め方について論じなさい。(1600字以内)
課題2→わが国の地域精神保健施策を概括し、諸外国の精神保健について気付いたところを述べなさい。(1600字以内)
これらの課題をレポートにしていくことになりますが、聞きなれない言葉もあるし、自分の考えも求められています。
レポートが難しい理由
- 講義を受けずにレポートを書く必要があるから
- そもそもレポート構成を十分に理解できていない
レポートの難しさ①講義を受けずにレポートを書く必要があるから
レポート作成が難しいと感じる1つ目の理由は、自力でレポートを書く必要があるということです。
通信制大学での学びは、基本が自宅学習・自主学習です。
指定された教科書を読み、根拠となる文献や参考文献を探しレポートを作成します。
通学の学生は講義に出て、先生たちから授業を受けて学びますよね。わからない所は直接質問できるし、同じクラスの人に聞くことも可能です。
一方、通信での学びではこの通りレポートを書く段階で、講義を一度も受けずに課題に取り組む必要があります。
文面だけではあまり伝わらないかもしれませんが、無知識のことをテキストのみで学び、情報収取しレポートに落とし込む作業は難しいです。
慣れてしまえばそう難しいことではないですが、慣れないうちはとにかく辛いです。
レポートの難しさ②レポート構成を理解できていない
そもそも高校生まではレポートなど書く機会がないので、いきなり「レポート書きなさい」と言われても頭の中がクエスチョンだらけ。
うちの大学では、そのような事態を避けるため入学して1番初めの授業がレポート構成についての科目だったのですが講義は2日間のみ。役には立ちましたが、それだけでは不十分でした。
理解が十分にできないまま課題を作成し始めると「レポートが書けない」と悩む原因になります。
文章を書くには慣れは必要です。
また、レポートには型があるのでレポート独特の書き方を身に着けることで苦手意識を減らすことができます。
レポートと作文の違い
作文は、主に自分の感想を書くものです。
例えば
- この本を読んで自分は〇〇だと思った
- 感動したところ、不思議に感じたところ、空想など自分の感想が主な内容
自由に自分の感じたまま・思ったままを書くのが作文。感想文といってもいいかもしれません。
一方でレポートは、出されお題(テーマ)について根拠を持って答えを示すこと。
自分の感想や主観ではなく、客観的な根拠(データ)を示しながら事実や理論に基づいて自分の意見を主張したり報告するのがレポートです。
レポートの進め方
①学習のポイントを読む
シラバスを読み、レポートで何を求められているかを理解する。
※個人的にはこれが一番大切な気がします
↓
②テキストを読む
指定されている範囲を中心に読みます。テキスト全体を読むと膨大な量になり、まとまりにくいので大事なポイントを絞る。
↓
③骨組み(文章構成を考える)
テキストを読んで自分が大事だと思うポイント部分・主張したい箇所を、ザっと書き出す。
↓
④読み返す
自分ではまとめて書けたつもりでも、話があちこちに飛んでいたりするので、自然な流れで文章が出来るか読み返す。
↓
⑤肉付け
不足している部分を補うために、参考文献を読んで文章に足していく。
↓
⑥要約
無駄な部分は削って、レポートの文字数に合わせるように作る。
↓
⑦清書
レポートはPC入力でいいものと、手書き指定のものがあるのでそれぞれに合わせて仕上げる。
↓
⑧提出
レポート合否の判定を待つ。
*ちなみに、③〜⑤の文章を作る段階で私はいつも3000字くらいになってしまいます。レポートの文字数は大体半分の1600字なので、半分以上は削っています。
レポートにどれくらい時間が掛かる?
レポートを1本仕上げるのに、どのくらいの時間が掛かるのかは科目や個人差によるところが多いです。
自分の得意な科目や興味のある分野はスラスラ書けますが、苦手な科目や専門的で難しい科目は時間がかかります。
レポートを書くコツ
レポートを書くにはコツがあります。
このコツを抑えておくことで、レポート作成の負担が減ります。
レポートの基礎を覚える
レポートの基本は「序論」「本論」「結論」の3部構成で成り立っています。
レポートを書くには「読む・書く・調べる・まとめる」の4つの作業が必要です。
おすすめの書籍
レポートは書けば書くほど苦手意識が減っていくと思いますが、そうはいっても書き始める始めの段階でつまずいてしまうこともあるかと思います。
そういった方は1冊でいいのでレポートに関する本を読みましょう。苦手意識が取れると思います。
小難しい本は苦手な方は、こちらの『ゼロからわかる大学生のためのレポート・論文の書き方』がおすすめです。
レポートで挫折しないための心得
完璧を求めない
レポート提出で大事なことは、完璧を求めないことです。
入学したばかりの頃は、自分の書いたレポートを教授に読んでもらうことに恥かしさを覚えることもあるかもしれません。
考えれば考えるほど自分の書いたレポートに自信がなくなり、何度も書き直すという負のスパイラルに陥ることもあります。
ハッキリ言いますが、そんなことをしていては卒業までたどり着けません。
ダメならダメでいいんです。不合格になって戻ってくるだけの話です。
完璧を求めると自分自身を苦しめます。完璧なレポートなど初めから書けません。
それに教授は私たちが思う以上に、毎日毎日膨大な量のレポートを読んでいます。さぞかし様々なレポートを読んできたことでしょう。
大丈夫!自分が思うほど、周りは何も気にしていないものです。
とりあえず出す!とにかく出す!
残念ながら、こういう事もあります。ですが、この時こそ自分が成長できるチャンスです!
落ち込む気持ちも、不貞腐れたくなる気持ちも分かります。
それでも、提出しない限り一歩も前には進みません。
戻ってきたレポートには、先生のコメント、アドバイスがあるはずです。そこをよく読んで再提出しましょう。
通信制大学のレポートまとめ
通信制大学は卒業率が低いというのは、よく言われる話です。
大学によっても卒業率は異なりますが、挫折のポイントのひとつとして「レポート学習でつまづく」にもひとつの要因だと思います。
自主学習がメインの通信制大学では、どれだけ自分で行動してレポートを提出していけるのかが卒業を左右します。
レポートの型やお作法は基本として押さえておくに越したことはないですが、それ以上にレポートを出し続けることが大切です。
完璧なレポートが書けることではなく、不合格でも過度に落ち込まず、すぐに前を向いて次をレポートを出せるようなメンタルの強さが意外と大事なことです。
苦手意識があっても、とにかくレポートの基礎を抑え数をこなしていくことです。そのうちに自分なりのやり方が見つかっていくはずです!