中学不登校でも行ける高校はある?
高校の進路はどういうものがあるか知りたい!
子どもが不登校だと将来が不安ですよね。私も不登校傾向の子どもを持つ母親のひとり。
子どもの高校進学は大きな悩みです
でも不安がっていても仕方が無いですし、後悔の少ない人生にするため親としてできる限りのことはしたいと考えています。
そこで子どもの将来に向けて「高校進学の情報収集」を始めました
自分と同じように悩んでいる人に向けて「高校進学にはこんな選択もあるよ~!」とお伝えできればと思っています。
ちなみに私自身、16歳で高校を中退。その後色々あって30代で高卒認定資格(旧大検)を取得→通信制の4年制大学を卒業しています。
10代から多くの人が歩むであろう道とはと少し違った人生を送ってきたことに、マイナスな感情を持って時期もありました。
ですが今は、そんな自分だからこそ伝えられることがあるのではないか思っています。
お子さんの将来に悩んでいるなら、ぜひ参考にしてみてください。
中学で不登校の子どもの進路
一般的に中学生卒業後の進路は大きくわけて進学か就職の2つです。
文部科学省の「学校基本調査(2023年度)」によると98.7%の子どもが高校に進学するというデータがあります。
進学率ってこんなに高いんだ
さらにその多くが全日制に進学することがわかっています。
全日制は、平日の朝に登校して昼間に授業を行うものです
中学時代の同級生で高校進学せず就職した子を知っていますが、当時(20年以上前)でもかなり珍しかったです。
結局は私も高校中退して似たような人生を送るのですが、今になって思えば今後の人生何十年も働き続けるわけだし、若い学生の期間って貴重だったなと思います。
あとこれは実体験ですが、中卒だと就職先の選択が本当に狭いです。
進路は早い内から考えておくべき
我が家には中学入学を控えている不登校傾向の子どもがいるので、学校から今後の進路についてよく聞かれるようになりました。
将来(高校進学)はどのように考えていますか?
えっ・・
そんな先のことわからない!
子どもが不登校だと、明日学校に行けるかもどうかもわからないのに数年先の未来なんて考えられないですよね。
ですが、先生たちと話しているうちに「確かに進路は早いうちからイメージしておくべきかも」と思い始めました。
というのも、我が家には今まさに高校進学を控えている中2の息子もいるのですが、中学3年間って本当に一瞬なんですよね。
子どもの成長も、進路選択も待ったなし・・!!
高校進学を考えれば当然学習面での課題が出てきますし、不登校の場合は(授業に出られない・テストを受けられない等)評価の基準がないので内申点がつかな可能性も高いです。
実際うちの子も学校に行けてない期間は評価できないとの理由で斜線や空欄になっています。
そして頭に入れておきたいのは、中学からは欠席数や成績が高校受験に影響することです。
とくに公立高校は内申点が大切になってくる場合が多いです。
やっぱり不登校だと高校進学は難しいのかな
進学する学校の種類によって内申点が影響しない高校もあるので、不登校=高校に行けないというわけではありません。
まだ諦めるのは早いですよ
中学校に通えなくても出席扱いになるフリースクールもひとつの方法です。行きたい高校がある場合や、受験の選択肢を増やしたい方は参考にしてみてください。
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高校にはどういう種類がある?
- 全日制
- 定時制
- 通信制
それぞれの特徴を解説!
全日制
全日制は平日の昼間に授業を行う過程になります。多くの人が一般的にイメージする学び方です
全日制は公立高校・私立高校・国立高校に分けられます。
ですが多くの人が迷うのが公立か私立の2択だと思うので、今回はこの2つの特徴を簡単に説明しますね。
ちなみに公立高校と私立高校の違いは運営者が違うことが大きな特徴
公立高校
公立高校は公的な資金で運営されているので、私立に比べて学費が安い傾向にあります。普通高校だけではなく「商業高校」や「工業高校」などの専門教育を行う学校もあります。
住んでいる場所にもよりますが、地元の近い高校に通いたい!という理由で公立を選ぶ子も多いですよね。
不登校の子が受験する場合の注意点
・公立高校は内申点が影響する可能性大
・一般入試の場合は5教科の入学筆記試験
公立高校の受験は当日の試験だけではなく内申点も重視されます。ですが、不登校の場合は出席数が足りなかったりテストを受けられない場合が多く内申点が低くなりがちです。
また一般入試で公立高校を受験する場合は国語、数学、社会、理科、英語の5教科の入学筆記試験があります。
中学の勉強は難しいから大変だよね
もし公立高校を目指すなら、中学生の段階で内申点を上げる+学力向上を目指して早い内から対策することが大切です。
\不登校でも出席扱い・成績を目指せる/
私立高校
公立高校に比べると学費が高い傾向にありますが、設備が整っていたり学校独自の強みがあるのが私立高校の強みといえます。
また、私立高校は不登校でも比較的受験しやすいことも大きなポイント。
私立高校が受験しやすい理由
・欠席日数や内申点を評価しない学校が多く、入学試験で勝負できる
・受験教科が公立より少ない
私立高校では、主に学力試験の得点のみで合否を判断されます。
また私立高校の一般入試の場合は国語、数学、英語の3教科のみとしている場合が多く、公立高校と比べると受験の負担が少ない場合もあります。
不登校の子が全日制の高校受験をする場合は、私立高校の方が選択肢が多そうですね!
定時制
定時制高校に入学する場合も、一般的には公立の全日制や私立のように学力試験が実施される場合が多いです。
もともと定時制高校は勤労青少年のために始まった学び方ということもあり、全日制に比べると学生の年齢も幅広く社会人の学生もいます。
定時制の多くは公立高校です
また全日制と大きく違うのは、学校に通う時間帯です。定時制と聞くと夜間に通うイメージを持ちますが実は複数の種類があります。
- 夜の時間帯に授業する「夜間定時制」
- 朝と昼に授業する「昼間二部定時制」
- 朝・昼・夜の時間帯に授業する「三部制」
定時制の卒業条件は、全日制と同じ3年以上の在籍と必要な単位を修得すること。
ですが1日の授業時間が短い場合は単位が取得できないので、4年間で卒業する人が多くなります。
通信制
通信制高校は、公立や私立の一般入試のように筆記試験ではなく作文を含む書類審査や面接で入学が決まるのが一般的です。
学力が心配な場合、入学のしやすさは通信制が1番です
全日制や定時制の場合は学校に行って授業を受けないと単位が付かないので、高校でも不登校になった場合は卒業ができません。
その点、通信制なら通学頻度も少なく自宅で自分のペースで勉強することができるので、学校というシステムが向かない子にとっては負担の少ない学び方ともいえます。
多くの学校ではスクーリングといって対面の授業があります
通信制高校のスクーリングは主に「登校型」「集中型」「合宿型」の3つがあります。
なるべく登校しなくていい高校はある?
極力スクーリングを減らしたいという場合は通信制サポート校という手もあります。
\年間4回のスクーリングでOK/
高校からは単位を取っていかないと進学や卒業ができないので、子どもに合った大学選びをすることが何よりも大切です。
とはいえ、高校からは編入することも可能なのでいざ入学してみて「やっぱり合わないな」と思っても途中から道を変えるという選択もできます。
高校にいかなかった場合どうなる?
親としては自分の子どもが高校に進学しなかった場合どうなってしまうのか心配ですよね。
もちろん人によって生きていく道は違うので、一概に「こうなる!」というのは言えないですが、一例として私の実体験の話をします。
職探しに困る可能性がある
私の場合は高校2年(16歳)で高校中退したあと約6年間フリーター生活を送っていました。
色んな職種を転々としたり、ひきこもりニートだった時期もあります
現在は会社に所属して働いていますが、昔は学歴がネックになったこともありました。
実際に仕事探しをしてみるとわかるんですが、最終学歴が「高卒以上」という条件を挙げているところが多いんですよね。
バイトとかパートくらいなら学歴不問のことが多いですが、正社員になろうと思うと結構難しいですね。
場所や職種を選ばなければ仕事は見つかると思いますが、ある程度の場所で就職しようと思うと高卒は最低限の学歴だと感じています。
収入が低くなる可能性が高い
中学卒業して働き始めた場合、収入が低くなる可能性が高いです。
下の表は厚生労働省が公開している学歴別の賃金をまとめたものです
この表では高校卒業以上の比較しか載っていないですが、高等教育を受けるほど年収が高い傾向にあることがわかります。
学歴コンプレックスに悩む可能性がある
正直な話、私は自分で「学歴コンプレックスなんてない」とずっと思っていました。
ですが思い返してみると中退したので当然学校の話題について行けないし、相手が大学卒ともなれば自分とは全く別の世界の人だと無意識的に線を引いていました。そして
多くの人がやってきたことを
出来ない自分は人より劣っている
どうせ自分は・・という気持ちを心のどこかでずっと抱えていたように思います。
恥ずかしい話ですが、若いときなんかは「どうせ私バカだし(笑)」みたいに自虐に走っていた時期もありました。
今思い返しても恥ずかしい~
大卒になった今、学歴は一つの肩書きのようなものだと思います。
職種によっては学歴の関係ない場合もありますし、当然学歴で人間性が決まるわけではありません。
ただ、学歴のせいで色々な挑戦できなくなったり行動が制限される可能があることは問題だと感じています。
私は高卒認定試験を受けて大学入学への資格を得ています
高校に行かないけど将来大学に行く可能性を考えるなら高卒認定試験という選択もありです!
高校進学した場合の進路や可能性
個人的に高校進学する最大のメリットは卒業後の進路の広さだと思います。通信制の高校を卒業した場合でも選択肢はグンっと増えます。
中卒の状態と比べると選択肢の多さは一目瞭然
・大学
・短大
・専門学校
・海外留学
・就職
高校より先は専門的な学びになっていくので、自分の好きなことや興味のあることを学べるというのが大きいです。
大学であれば学部ごとに、専門学校であれば学んだ知識やスキルを活かした専門分野の就職先があり、色々な選択肢の中から自分にあった職業を選択することも可能になります。
オンラインで高卒が取れる
大学進学へ向けた受験対策も対応可能
就職する場合でも中卒よりは高卒の方が選択肢も広いし、待遇もよくなる可能が大きい!
不登校の親ができること
中卒でも不登校でも社会で活躍している人はたくさんいます。とくに今はSNSがあるので、そういった不遇・不況の困難から成功した例は目立ちますしストーリー性があって面白いものです。
他者から見れば波乱な人生は面白いものですが、当の本人(とくに渦中の時)はしんどいものです。
それを身近で見ている親もつらいですね。でも、いくら親子であろうと子どもの代わりに人生を歩んであげることはできません。
唯一できることがあるなら、親にできることは選択肢を用意することだと私は思います。
選択肢を用意すること
最近特に言われることですが「子ども本人の気持ちを最も尊重すべき」という考えはおおかた賛成です。
ですが、私は子どもは先を見る力が大人に比べてまだ弱いということも意識しておくべきだと考えています。
私自身、10代の頃はとくに視野が狭く
- とにかく今の現状が嫌!
- この状況から逃げたい
- 今が良ければそれでいい
そう思って生きていました。
当時はSNSなどなかったし今よりもずっと情報が少なかったので、道は一つしかないって思ってたんですよね。
現在は昔より遙かに情報が手に入りやすく学びの方法も増えています。
最終的に決めるのは子ども本人ですが、親としてできるのは色々な道を示すこと、選択肢を用意することだと思っています。
子ども一人では難しいこともサポートがあればできることも沢山ある
親がまず最初の一歩、扉を開けてあげることで子どもがより進みやすくなると私は自分の経験を通して感じています。
まとめ
不登校の子どもの高校進学についてお話ししました
- 中学卒業後の進路は進学と就職の2つ
- 98.7%の子どもが高校進学する(文部科学省データ)
- 高校には公立・私立の全日制、定時制高校、通信制高校がある
- 公立、私立、定時制の受験は学力試験がある
- 公立高校は内申点が重視される
- 入学のしやすさ、自由度の高い学びを選ぶなら通信制高校が◎
- 高校進学した場合、その先の進学・就職の幅が広がる
- 高校進学しなかった場合就職で困る・学歴コンプを抱える可能性がある
- 親に出来ることは子どもの選択肢が広がるよう色々な道を用意すること
\不登校でも出席扱い・成績を目指せる/
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