高卒認定試験ってなんだろう
高校か高卒認定資格どっちがいいんだろう・・?
こんにちは!Izumi(いづみ)です。
高校卒業程度認定試験(旧、大検)についてお話します。
- 高卒と高認試験のちがい
- 高認に向いている人・向いていない人
- 高認資格のメリット・デメリット
- 試験の難易度
- 勉強方法
高等学校卒業程度認定試験とは
高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)は、高校を卒業していない人のための試験。
高校を卒業した人たちと同じくらいの学力があるのかを認定してもらう試験です。
高認試験に合格すると短大・大学・専門学校の受験資格が得られたり、就職で高卒の人と同じ扱いをしてもらうことができます。
高卒と高卒認定資格の違い
高校卒業と高卒認定試験の一番大きな違いは最終学歴にあります。
高校を卒業する→学歴は高卒
高卒認定資格合格→学歴に変化なし(中卒or高校中退)
高認試験に合格すれば就職や進学では活用できますが学歴は変わりません
高校卒業の学歴は欲しい方は、夜学や通信生の高校を卒業しましょう。
受験資格
受験年齢
- 高卒認定を受験する年度の3月31日までに16歳になる人。
その他の資格
- 高校を卒業していないこと
中学卒業までの人、高校を中退した人、外国籍の人も受験することが可能です。
試験日
1回目は平日で2回目は土日に試験が設定されています。
令和5年の試験日はこちら
第1回試験の日程
出願期間:令和5年4月3日(月)~5月8日(月)
試験日:令和5年8月3日(木)~8月4日(金)
結果通知:令和5年8月29日(火)発送予定
第2回試験の日程
出願期間:令和5年7月18日(火)~9月8日(金)
試験日:令和5年11月4日(土)~11月5日(日)
結果通知:令和年12月5日(火)発送予定
会場場所や最新の情報は、文部科学省のHPで確認してください。
リンクはこちら→☆
受験科目について
受験科目は「必死科目」と「選択科目」に分かれています。
・選択科目は選べるよ
必須科目
- 国語、算数、英語、世界史
選択科目
- 地理歴史:日本史or地理
- 公民:現代社会or政治経済+倫理
- 理科:科学と人間生活+物理基礎・化学基礎・生物基礎(3つのうち1つ選択)or物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎(4つのうち3つ選択)
高卒認定試験は最低でも8科目、最大で10科目受験することになります。
ただし、高校中退者である程度単位を取った人は科目が免除される場合もあります。
単位認定できる科目があれば高認試験で受ける試験の数が減るので、高校に通っていた人は在籍してた高校に問い合わせてください。
科目免除には、通っていた高校から発行される単位修得証明書の書類が必要になります。
高認資格に向いている人・向いていない人
高認試験に向いている人
- 学費を抑えたい
- 仕事や子育てで夜学や通信で学ぶ時間がない
- 高校卒業の学歴にこだわらない
- 高卒認定の資格でもいい
高認試験に向いていない人
- 高卒の学歴が欲しい人
- 1から学び直ししたい人
- 学習サポートを受けながら勉強したい人
高認試験に合格しても最終学歴は高校にはなりませんが、その後さらに進学し卒業すれば、最終学歴は短大卒や大卒になります。
将来的にさらに学びたいという方は、高校の卒業にこだわらなくても高認試験で合格を目指し、次のステージにいくのもありです!
通信か高認試験か迷っているなら、まずは専門の人にに相談してみるのもおすすめです!
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高認資格を得るメリット
実生活でのメリット
- 就職での幅が広がる
- さらに進学ができる
就職
まず、就職に関するメリットです。
求人誌を見ていて、学歴要件の欄に「高卒以上」と書かれた求人欄を見たことはないでしょうか。
応募の時点で、高校に行っていないことでふるい落とされてしまうことがある。悲しいけれど、これが現実です。
高卒認定資格を得ることで、高卒を同じような扱いを受けることができます。
文部科学省の国家試験なので、正式に認められているれっきとした資格です。履歴書の資格に掛けることが増えるのは嬉しいですよね。
進学
私は高卒認定資格を取得してたことで、4年制大学に進学することができました。
まさか高校中退(しかも30歳を過ぎた)自分が高認取得後に、大学に通うなんて思ってもいませんでした。
大学では福祉と心理学を学び、2022年3月に卒業しました。
精神面でのメリット
- 学歴コンプレックスが減る
- 将来の不安が減る
- 自信が付く
意外と大きいのが、精神面でのメリットです。
私は大人になって子どもが出来ても、学歴なんて関係ないと思っていました。
高校を中退したからといって、仕事で困ったことはないし、周りの人にバカにされるようなこともありませんでした。
それが、いざ離婚して「よし!これから頑張ろう」と思ったときに、何もない自分に気が付いたのです。
「このまま歳を取っていったら将来大変なことになるんじゃないだろうか。」
10年後、20年後、突然仕事が無くなったら、学歴も資格もない私に仕事があるのか。
そう思ったらこれまでに感じたことのない恐怖に襲われました。
そしてその不安方高卒認定資格を取り、大学も卒業、あの「漠然とした不安」は無くなりました。
劇的に生活が変化したわけではありませんが、自分に自信がついたのだと思います。
学歴があれば仕事が見つかるとは限りませんが、学歴や資格はあった方が有利です。
高卒認定試験は難しい?
結果からいうと、高認試験はきちんと勉強すれば受かります!
高卒認定試験の難易度的には中学~高校基礎レベルと言われています。
合格率
合格率は30~40%前後だと言われています。
高認は科目数が多く、一度にいくつもの科目を受験する人が多いため合格率40%前後と低めになっているという考えもあります。
実際に1科目以上合格している人は80%前後います。
合格基準点
合格基準点は大体40点以上と言われています。
100点中、50~60点は取るつもりで勉強するとよいです。
また高認試験はマークシート形式なので、記述式の試験よりも合格には近づきます。
高卒認定試験に対する考え方
高卒認定試験を簡単だという人もいますが、学力は個人差が非常に大きいです。
この試験を受ける人は高校に行っていないか、何かしらの理由で高校を辞めた人ですが、勉強が嫌い・苦手な人ばかりではありません。
中には勉強の得意な人、基礎学力がしっかりとある方もいます。
勉強の方法も理解の速度、記憶力の力も人それぞれ。大切なのは自分に合った勉強法を探すことです。
勉強方法
高認試験の勉強法は、主に独学と通信講座を利用する2つです。
それぞれメリットデメリットがありますが、お金をかけずに勉強するなら独学。
ある程度金銭的に余裕があり、一人でのモチベーション維持が難しい方は通信講座を利用するのが良いでしょう。
独学での勉強方法
独学で勉強する場合は、ワークブックや過去問での学習がメインになります。
基礎学習ができる方は、過去問からやってもいいですが、勉強に自信のない人はワークブックから勉強するのが良いです。
対策講座・予備校
「本での勉強は難しそう・・」と独学で勉強することに自身のない人は、対策講座や予備校など、プロの手を借りながら勉強する方法もあります。
私も高認を受けた時は高校を中退して15年くらい経っていたので、その気持ちはとってもわかります。
高認試験に受かる確率を上げたい場合は、対策講座や予備校がおすすめです。
ただ個人的には、すべての科目を対策講座や予備校で学ぶ必要はないと思っています。
やはり講座や学校は、お金が掛かるので。
1科目からでも申し込みできるので、大丈夫です。
ユーキャンで高認試験講座を申し込む場合の手順はこちら。手続き手順
①検索に「高認」と入力→検索
②高卒認定試験高額指導講座を選択
↓
選択集の講座を申し込む
③申し込む科目をチェック→次へ
まとめ
今回は、高卒認定試験について話しました。
高卒認定試験をの受験者は年齢が幅広いです。
私のイメージでは、比較的若い(10代~20代)人たちが受けに来る試験だと思っていました。
しかし、中には自分の親より上の世代の方たちも多くいてとても驚きました。
皆さん色々な事情や目的で高卒認定試験を受けに来ています。
それだけ、必要な資格ということですね。
もし、このブログを読んだ人が年齢的なことで躊躇しているならば、何も心配せず試験を受けて欲しいです。
行動することで、自分が思う以上の未来が待っているかもしれませんよ。