こんにちは!Izumi(いづみ)です。
私は私立の4年制大学(通信課程)で学ぶ子育て中2児の母親です。大学入学時上は小学2年生、下が保育園年長に上がる年でした。
シングルマザーとして仕事と子育てをしながら大学で学んでいるというと、結構驚かれたりします。
追記:2022年3月に卒業しました
【関連記事】30代で通信制大学卒業!高校中退シングルマザーの4年間
通信制といっても私の在籍している大学はスクーリングといって対面授業のある学校です。
通学の学生のように毎日のように大学に通うわけではありませんが、働きながらの学生生活は割とハードです。
子育て中の身にも関わらず学生をやれてるなんて贅沢極まりないなので文句を言ったら罰が当たりそうなきもしますが、どこかで自分のやりたいことをするために子どもをどこかに預ける申し訳なさや、罪悪感的なものを感じていたりもします。
これは何も親が学生であるに限った話しではなく、子育て中の親が自分を優先しようとすると少なからず起こる問題なのかもしれません。
そこで、本記事では子育てしながら学生をする上で起きる問題や利点を私の経験を元にお話ししたいと思います。
子育て中の親が学生であることで起こる問題
育児中の母親が学生をすることで起こる問題はざっと考えただけでも無数に出てきますが、その多くは時間的な問題と心理的な問題にわけることができると思います。
【育児・家事・仕事・勉強】時間に追われる
まず時間的な問題です。
とにかく時間に追われます。洗濯、料理を始めとする生活の基本は避けられない。
常に時間に追われており、勉強の時間を確保することが難しくなります。
勉強する時間は基本的に子どもが寝てから。または休日などの隙間時間。
集中して勉強する時間を確保するのはなかなか難しいです。ゆえに基本寝不足の毎日。
心の余裕がなくなる
子どもがいて自分自身も学生であると、どうしても起こる「子どもを優先するか、自分を優先するか問題」
もうこれ永遠のテーマです。
これは別に親が学生であることに限った話ではなく、仕事でもそうだし、なんなら親になった瞬間から常に付き纏う問題。
とはいえ、仕事はお金が絡んでくるので「仕方がない」と思えるんですよね。
仕事=お金を稼ぐ=家族・子どもに還元される
この法則が成り立つ。
反対に直接的なお金にならないこと、自分の趣味、遊びなどは自分の気持ちを優先させているので「子どもを我慢させているのではないか」「家族に迷惑を掛けるのではいか」という、精神的葛藤を伴うことがある。
実際問題として、自分自身に時間を使うことになるので自然と子ども・家族に対して使う時間が減るってしまう。
余裕がなくなりイライラして自己嫌悪。常に時間に追われているような感覚に。たまに「仕事と子育てしながら勉強してすごいね」なんて言われますが両立なんてそんな立派なものではないです。
子どもの学校行事と自分の予定がかぶる
これは実際に経験してきたことですが、子どもの行事と自分の大学がかぶる。かぶる。
子ども達は、現在(小2、小4)小学生なんで行事も盛んです。運動会や授業参観って基本土日なんですよね。それに対し、社会人が多く通う通信の大学も土日に講義があることが多い。
と言っても「ひと月出席する講義もない状態」も全然あります!
それなのに!
なーぜーか!不思議と学校行事と自分の学校がかぶる。本当やめてもらっていいですか(棒)
去年は下の子が小学校に入学したばかりだったんで、極力子ども優先できたんだけど。卒業がかかってるので、そうも言っていられない状態。
何かを得ると言うことは何かを捨てること。
←本当まさにこれ。人生の心理
結局この時は、ばぁば(私の母)に授業参観に参加してまうことにしました。
学校行事は他にもあるので、今回逃したからって息子の小学生時代終了なんてことはないんですけど、そこは申し訳なさを感じてしまいますよね。
葛藤
大学入学する時に自分に決め事を作りました。それは「絶対に4年間で卒業する」こと。
ただでも卒業率が低いことで有名の通信制大学。実際は学校によって差はあれど、4年間続けるってなかなかハードル高いですよね。
ダラダラやってたら一生掛かっても卒業なんて出来ない!!!!!そもそも継続苦手人間の私には4年間で長過ぎるくらい。
それに完全な独り身ではない以上、家族に協力してもらってはじめて成り立つこと。やはり最短を目指すのが最善。
「自分のやりたいことをやる為に誰かの助けを必要とする状態」やはり申し訳なさが付きまとう。
それでもまだ順調に行っている時はいいんです。結果が付いてきている時は。
葛藤があるのは上手くいがない時。こんなにも家族に協力してもらって、我慢してもらって助けてもらってるのにダメだった。そんな時は正直言って自己嫌悪の日々。もはやギルティ。
誰かの助けを得ている以上は結果を出したい(出さなければ)それなりの収穫を得たい(得なければ)
それは勝手に自分が課しているものかもしれませんが、人を巻き込んでやっていることなんで、そういう葛藤はやはりあります。
親が学生であることの利点
ここまでマイナス面に焦点に当たってしまいましたが、実際はそう悪いことばかりではありません!もちろんいい面だってある!(なかったら困る)
子どもの気持ちに立てる
自分が学生をすることで、大人になってスッカリ忘れかけていた学生の大変さを思い出すことができます。
ちっとも宿題をしない子どもを見ては「早くやれば終わるのに」とか「宿題してから遊べばいいのに」とかついつい口に出してしまうんだけど、いざ自分が勉強を始めると、本ッッッ当にやりたくない!(笑)
YouTubeみたりとか、マンガ読んだり、アニメみたりとかね。勉強から逃げている自分が生まれます。
子どもの気持ちがめちゃくちゃわかる‼‼共感力爆上がりです。
自分の背中を見せることができる
「子どもは親の背中をみて育つ」なんてよく言いますよね。私はそんな立派な人間ではないので私のように育たれると困るんですが、自分がいろんな経験をすればするほど子どもに教えられる、子どもへの理解は深まると思っています。
実際、大人になって勉強を始める人は一定数います。その中には、実際に学校や養成所に入り学ぶ人もいる。でもそういうのって、実際に自分が中に入ってやってみなければわからないことですよね。
私は通信制大学に入り、その多様性を知ることができました。何歳でも、やり直せる。色んな学びの方法がある。実際に同じ大学の中でも、親子で学生さんという方が結構いました。親が通信で学び、子どもは通学の学生とか。(中には同じ大学で学んでる親子も!)
こういう経験って結構貴重だし、多様化していく社会の中では、いい経験だなって思ってます。
子育て以外の自分が見つかる
これが、結構大きなことかなって思ってます、子育て経験のある方だったら共通する部分あると思うんですが、妊娠・出産という人生の中で限りなく1位に近いであろう人生の大きな変化。
妊娠中から始まるありとあらゆる制限。それと引き換えに得られる幸せ・経験は計り知れませんが、親になった瞬間から間違いなく生まれる制限。
「お母さん」という、もはや、ひとつの職業なんじゃないかと思ってます。今でこそ、子ども達もある程度成長し、縁あって今大学で学んだり、好きなことができている状態ではあるけれど「子育てしかない」と思い悩んでいた時期もありました。
その時に比べれば趣味であったり、勉強だったりと「お母さん以外の自分である時間」を持ち始めたことで、「自分ってなんなんだろ」と思い悩むことは減りました。
おわりに
自分に守るべきものがある以上、制限があったり大きく行動することが難しいのは当然。
いざ勇気と希望をもって踏み出しても、そこには苦労や葛藤が付きまとう。
「あの時できなかった」という心残りは一生。
自分では意識していないつもりでも我慢というのは蓄積していく。それよりも、自分の選んだ道で今ある最善を尽くしていくことに注力したいなと思ってます。
子ども達も理解してくれてるし、応援もしてくれてる。特に家族(母)に関しては、本当に感謝しかない。大学終わったら、何かしらのかたちで恩返せにゃならん!と思っているところです。
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