こんにちは、Izumi(いづみ)です
この記事は通信制大学に通う社会人学生が社会福祉士受験資格を得るまでの体験記です。
今回のテーマ
社会福祉士実習の事前学習について
社会福祉士受験シリーズ第1弾の記事はこちら
通信制大学での社会福祉士事前学習とは?
社会福祉士の受験資格を得るために避けて通れないのが社会福祉士実習。
しかし、
いきなり実習に行けるわけではありません。
通信制大学では、レポート学習・スクーリング学習・体験学習を経て社会福祉士実習に行くことができます。
社会福祉士実習の全体の流れ
①事前学習
②社会福祉士実習
③事後学習
事前学習の目的
事前学習の主な目的は3つ
- 社会福祉士実習の事前準備
- 事前学習
- 実習先で必要とされる技術の訓練
もう少し具体的にいうと
- 実習で何を学ぶのかを明確にする
- 実習先の施設や機関について理解する
- これまで学んできたことを社会福祉士実習で実践するための練習
事前学習はこのような意味を持っています。
事前学習の内容
事前学習の内容は主に3つ
- 実習分野の理解
- 実習先の理解
- 支援対象者の理解
これらをレポート学習・スクーリング学習・体験実習を通して学んでいきます。
私が大学の事前学習で学んだこと
- 社会福祉士の役割
- さまざまな実践モデルとアプローチ
- グループワークを活用した援助技術演習
- 事例を用いた学び
- 体験実習に行く
- 実習先の情報収集など
事前学習の流れ
- レポート学習
- オリエンテーション(2日間)
- 体験学習に行く(1日)
- レポート学習
- レポート学習
- 実習指導(2日間)
スクーリング学習では、演習など実践的な学びもありますが通学過程の学生と比べると圧倒的に対面での授業量は圧倒的に少ないです。
でも現場実習先からすると、通学の学生も通信の学生も関係ないですよね。
自宅学習が基本の通信課程では、自分の学びが十分なのか不安を感じやすい部分でした。
この対処法としては、実習先についてよく下調べしたり、実習の目的を明確化しておくことで多少不安を減らすようにしました。
社会福祉士の体験実習に行く
事前学習では体験学習に行く機会もありました。
体験学習とは
福祉施設や機関に行って見学(体験)をさせてもらうこと
主な目的は、施設がどんな活動が行っているのかを学ぶことです。
選んだ体験実習先
体験実習に選んだのは「母子生活支援施設」
私の通っていた学校では体験実習先を自分で探す必要がありました。
せっかく行くなら「関心のある施設に行きたい!」と思い自分の関心度の高かった母子生活支援施設を選びました。
気になる施設がある場合は、見学可能か積極的に問い合わせてみよう!
体験実習先の探し方
基本的に社会福祉士が活動する領域かつ社会福祉士の実習指導者がいる施設・機関と考えましょう。
実習先探しで気をつけること
「それも良かったらぜひ」と声を掛けていただいたので見学実習先に選ばせてもらいました!
※大学にによって認められる実習先が異なる場合があるので、詳しくは在籍している大学に確認してください。
体験実習までの流れ
①体験実習先を探す
②体験実習先に電話をする
③承諾を得られたら日程等を調整する
④実習体験を行う
体験実習先は、自分の住む地域周辺がおすすめです。
自分の関心のある分野があれば、ネットを使って探すのも効率的。
行きたい実習先が見つかったら、施設(機関)に体験実習をしたい旨を伝えます。了解が得られれば日程を調整します。
自分の住んでいる地域にどういう社会福祉施設・機関があるかわからない場合は、社会福祉協議会や市区町村の福祉課などに尋ねると詳しい資料があります。
体験実習までにやること
体験実習先が決まったら、実習先の情報集めや質問等を考えます
情報集め
- 体験実習先の事業内容
- 組織の機構と職員構成
- 施設のある地域の人口や産業と、施設(機関)との接点
- 利用者の特徴
- 職員の仕事
これらの情報をパンフレットや図書館、インターネットを使って調べていきます。
調べてもわからないことはメモしておいて、体験実習をするときに施設の職員さんに直接聞いて教えてもらいました。
質問・疑問点を考える
体験実習先で職員の方にする「質問」は多めに考えておいた方がいいです。
見学実習は通常の実習と違い、実習費などなく実習先のご好意でさせていただくもの。
「見学におじゃまするだけ」と思っても職員の方は実習生の自分たちの為だけに、わざわざ時間を割いてくださっている状態(しかも無給で!)
となれは、やはりこちらとしても真剣な姿勢であるべき。
自分が反対の立場に立ってみると積極的に質問をしてくれた方が絶対に好印象ですよね。
社会福祉士だけではなく施設の中にいる専門職員への質問も考えておくと、当然話を聞くことになった場合でも慌てずに済みます。
体験実習での学び
体験実習で学べこと・学べたなかったこと
体験実習で得られたこと
- 施設のことをより知ることができた
- 施設利用者の背景を知ることができた
- 課題が見えた
私は実際に施設長さんから詳しく話を聞いたことで、施設についての理解が大きく変わりました。
本や講義の中で大まかな概要は知ることができても、施設の抱える課題や施設利用者さんのことは実際の現場でなければ分からないですよね。
そう言った意味で「生の声を聞けること」や自分の疑問について直接質問し答えてもらえることがとても貴重な学びだったと思います。
体験実習で不足していたこと
- 施設内での社会福祉士の活動がわからなかった
- 利用者さんとの関わり
これは予めわかっていたことですが、実習先に社会福祉士がいなかったので施設内で社会福祉士がどういう活動をしているのかわかりませんでした。
また今回は母子生活支援施設ということで、様々な母子家庭の方たちが利用している施設ですが、利用者(保護者)との関わりはありませんでした。
ただ、子ども達と関わる時間を持たせていただかき「子どもたちの様子」や「施設の中でどういう支援が行われているか」知ることはできました。
体験学習では時間的・配慮的なこともあり、通常の実習より限られた内容になると思います。
まとめ
今回は事前学習についての内容・目的・全体の流れをお話しました。
私は社会人ですが、福祉業界で働いた経験がなく大学の実習が始めて福祉現場を体験しました。
大学である程度の基礎は学んできたつもりですが、通学の学生に比べると自主学習がメインになる分、理解度や学習に不安がありました。
それでも、自分に関心のある施設を選んだことで不安感は減らすことはできました。
事前学習のポイント
- 実習先と支援対象者についてよく下調べする
- 実習の目的を明確化しておく
- 学生仲間や教員の意見を聞いたり、質問をする
体験学習先の選び方ポイント
- 自分の関心のある分野を選ぶ
- 社会福祉士がいる施設を選ぶ
実習では多くの下調べをし大量のレポートを書くことになるので、関心の強い分野をおすすめします!
また、本実習とはあえて違う施設・機関に行くこともおすすめです。
事前学習は長期間で学習量も多いので大変に感じますが、実習は貴重な経験なので「自分の経験値UP」のために前向きに考えてトライしてみてください。