スクーリングってなに?
通信制大学のことを調べていくうちに、スクーリングという言葉を目にすると思います。
「スクーリングが必要」とか「スクーリングなしで卒業できる」など言われますが、聞いたことがないと何のことかよくわからないですよね。
この記事では、スクーリングについて解説します。
通信制大学で学んだ経験をもとに、スクーリングの具体的な特徴もお伝えしていきますので、入学を考えている方の参考にしていただけると嬉しいです。
通信制大学のスクーリングってなに?
簡単にいうと、スクーリングとは授業のことです。
そして、124単位中の30単位をスクーリングで取ることが学校通信教育設置基準決まっています。
スクーリングでは何をするの?
スクーリングでは、通学の学生のようにキャンパス等で教員から授業を受けます。
教員は普段大学で学生へ講義をしている先生たちなので、質も高く深い学びが可能です。
もちろん直接質問もできますし、多くの学生と一緒に講義を受けるので交流を持つことができるというメリットもあります。
スクーリングの種類
スクーリングにはどんな種類があるの?
スクーリングの特徴は2つ
①教室で行う対面スクーリング
②インターネットを使ったスクーリング
スクーリングの方法としては5つほどあるので、紹介していきます。
教室で行うスクーリング
週末スクーリング
土曜・日曜など週末に行われるスクーリングです。
地方スクーリング
大学のキャンパスだけでなく、複数の県で行われるスクーリングです。
春期・夏期・秋期・冬期スクーリング
キャンパスで連続3日~6日間の集中スクーリングが行われます。
夜間スクーリング
多くのスクーリングは朝~夕にかけてスクーリングが行われます。
一方で夜間スクーリングは、夕方~夜にかけて講義が行われます。
ビデオスクーリング
対面の講義ではなく、予め録画されたビデオを教室で視聴するスクーリングです。
インターネットで行うスクーリング
メディアスクーリング
インターネットを利用して自宅等で学習する方法です。
大学によってスクーリングの種類が違うので、資料請求等でよく調べて入学しましょう!
スクーリングを行う場所
スクーリングはどこで受けるの?
スクーリングは基本的に大学のキャンパスで行われます。
大学によっては、地方にスクーリング会場で受講できる大学もありますよ
県外の大学へ入学するとスクーリングに出席するのが大変なので、自分の住む県に近いスクーリング会場があるのか調べてから入学するのがおすすです。
スクーリングで取れる単位は?
1回のスクーリングに出ると何単位取れるの?
1回のスクーリングに出て取れる単位数は科目によって異なりますが、基本的には「1単位・2単位・4単位」の3つに分かれます。
スクーリングってどんな感じ?
講義形式
スクーリングってどんな感じなの?
科目にもよりますが、先生の話を聞いて学ぶ講義もあれば、グループワークなどディスカッションを取り入れながら進む場合もあります。
心理学の実験や実技を伴う科目もあり、通信と言えど学ぶ内容は通学の学生と変わらないと考えてよいでしょう。
通学の学生との違い
通学の学生と比較した場合のデメリットとしては、講義時間が限られているということです。
スクーリングという限られた日数・時間の中では、どうしてもさわり程度の学びになってしまいます。
基本は自主学習になるので、深い学びをしたい場合はそこからさらに自分で学びを深めていく必要があります。
雰囲気
実際にスクーリング会場に行くとわかりますが、学生の年齢層が幅広いというのが通信制大学の特徴と言えるでしょう。
私が実際にお会いした学生さんは20代~70代と幅があります
共通しているのは、皆さんの学びに対する姿勢です。さすが社会人学生が多いだけあって、皆さん真剣ですね。
ノートを取ったり、休憩時間には先生の元へ質問をしに行ったりと、とにかく真面目に学習されている人が多いです。
スクーリングの頻度は?
スクーリングの頻度ってどれくらいなの?
スクーリングの頻度は、学習する科目によります。
というのも、通信制大学で学ぶ科目すべてにスクーリングがあるとは限らないからです。
どういうこと?
通信制大学では、スクーリングだけではなく複数の授業形態があります。
例えば、よくあるのが「レポート+修了試験」で単位を取る学び方です。
こういった科目はスクーリングが開講されないので、自分でテキストを読んで試験に合格し単位を取る必要があります。
スクーリング科目を多く取れば、それだけスクーリングの頻度が多くなるし、反対にスクーリング科目を少なくすれば頻度も少なくなります。
ただし、30単位はスクーリングで取ることが学校通信教育設置基準決まっているので全くの0にすることはできません。
でもスクーリング無しで卒業できる通信制大学もあるんだよね?
そうなんです!実は可能なんですよね
というのも、スクーリング30単位分をメディア授業に置き換えることが可能になっているんです。
なのでスクーリング会場に行かなくとも、メディア授業を選択すればスクーリングに出たことと同じことになるんです。
スクーリングに通わなくても卒業できる通信制大学というのは、こういう意味なんですよね。
通信制大学のスクーリング時間は?
この記事を書くに辺り、様々な通信制大学を調べてみました。
その結果、面白いことに大学によって1限辺りのスクーリング時間が異なることがわかりました。また、時限の数も異なります。
スクーリング時間は大学により様々
スクーリング時間の例
1日6限1限辺りの講義時間は75分
1日4限、1限辺りの講義時間は105分
実例
ここで、私の在籍していた大学での例を挙げたいと思います。
ちなみに、週末スクーリングがメインで土日の2日間で同じ科目の講義が行われていました。
一日の講義スケジュールは以下の通りです。
スクーリング1日目のタイムスケジュール
スクーリング1日目
1限目 9:10 ~ 10:20
2限目 10:30 ~ 11:40
3限目 11:50 ~ 13:00
お昼休み
4限目 13:40 ~ 14:50
5限目 15:00 ~ 16:10
6限目 16:20 ~ 17:30
7限目 17:40 ~ 18:50
8限目 19:00 ~ 20:10
8限目まで授業があるんだ
スクーリング2日目のタイムスケジュール
スクーリング2日目
1限目 9:10 ~ 10:20
2限目 10:30 ~ 11:40
3限目 11:50 ~ 13:00
お昼休み
4限目 13:40 ~ 14:50
5限目 15:00 ~ 16:10
6限目 16:20 ~ 17:30
※2日目の最終時間は試験が行われる
まとめるとこんな感じになってます。
1科目を2日間連続で勉強する
基本は1時限70分
1日当たり8時限ないしは7時限
結構ハードね
このような2日間に渡るスケジュールでスクーリングが行われていたわけですが、実際は先生によって1限当たりの授業時間を短くしてくれたり、多めに休憩をはさんでくれたりもしました。
これは、あくまで私の通っていた大学の話にはなりますが連日、集中した学び方になるので大学側で配慮してくれてたりします。
それは助かるー!
通信制大学スクーリングまとめ
スクーリングの特徴まとめ
スクーリングとは授業のことである
通信制大学では30単位をスクーリングで取る必要がある
スクーリングには、対面授業とインターネットを使った学びがある
スクーリングは大学のキャンパス以外にも、地方の会場で受けることもできる
単位数・スクーリング頻度・授業時間は科目により異なる
コロナ禍で通信制大学の学び方もさらに多様化してきています。
これまでは、対面でしかスクーリングを行っていなかった大学もメディア授業を取り入れるなどの変化しています。
今後はさらに自由度が高い学び方が増えてくると思われます。
もっと詳しく通信制大学の情報を知りたい方は、資料を請求して自分に合う大学を探してみてください。