母子会ってどうなの?
今年の夏で、シングルマザー4年目に突入するIzumi(いづみ)です。
実は、最近になってひとり親家庭を対象とした母子会に入会しました。
正直、こういった集まりには苦手意識があったのですが…
不安定な社会でひとり親として子育てをするには「自分から福祉と繋がっていくことも大切なのではないか?」と考え始めてのこと。
それにいざ入会してみると、お得なことも多いので母子会について触れてみようと思います。
母子会とは?
母子会は、ひとり親とその子どもの仲間作りや交流、情報交換を通して生活の向上を目指した活動団体。
全国母子寡婦福祉団体協議会(略して全母子協)というものがあり、その中に母子会があります。その数は全国で56団体。
主な活動
ひとり親の生活全般に関する相談・情報を扱う福祉団体です
- 育児
- 就労
- 学習支援や進学
- 養育費の相談
- ひとり親家庭との交流
母子会というとシングルマザーのみを対象としているイメージを持ちますが、父子家庭(シングルパパ)の入会も可能なようです。
母子会に入るには?
母子会に入るにはご自身がお住まいの地区の母子福祉団体に直接連絡することで、入会手続きができます。
年会費が必要ですが、千円程度
母子会に入るメリット
母子会では、企業がひとり親向けに行うイベントへの招待や旅行も企画されます。
新型コロナの影響もあり活動が休止気味ですが、行事や旅行、企業等がひとり親家庭向けに行うイベントなどがあります。
これまであったイベント(例)
- 野球観戦に無料招待
- コンサートに無料招待(オーケストラ等)
- いちご狩り日帰りバスツアー
- 学習教材の配布
- 企業イベント
- 大型テーマパークへの日帰り旅行
開催されるほとんどのイベントが無料体験できます。(別途お金が掛かるものもあり)
最近Twitterで話題になっていた、前澤友作さんの「ひとり親応援基金」の知らせ
最近ブログで紹介した、割烹フレンチ「一穀一枝」のオーナーシェフによるひとり親支援として無料ディナーをいただけたり。
コロナの影響で困っているひとり親家庭の方に向けた支援として、焼肉のコース料金を無料招待を行うお店までありました!
・こういった情報はSNSの投稿・拡散で知ることも可能ですが、母子会からの連絡で知ることができます。
シングルマザー4年目にして母子会に入ったキッカケ
離婚4年目を迎える私ですが、なぜに今になって母子会に入ろうと思ったのか?
実は、離婚してすぐに母子会の存在は知っていました。そして一度は入会しようと問合せもしたのですが…
その時はタイミングが合わず「あとからでいいか」と思いながら3年以上経過。
元々、女性が集団で集まることに未だ苦手意識があったことも、母子会入会するのを躊躇した理由かもしれません。
そんな私がなぜ母子会に入会しかのかというと、私が現在福祉大学の学生ということも関係しています。
母子会に入会する前、大学の実習で「母子生活支援施設」というところに見学に行きました。
そこで貴重な体験をさせていただいたわけですが、施設長さんとの会話の中で母子会の話が出て
「もうこれは、今こそ母子会に入会する時だ!」と思ったわけです。
その後すぐに母子会に連絡をして、会員になったというのが流れです。
ひとり親が支援につながる環境に身を置くこと
これまでブログでも何度か言ってきましたが、ひとり親が最も重視するべきは貧困と孤立を避けることだと思っています。
親が貧困状態に陥れば、子どもも同じ道を辿ります。ひとり親なら当然リスクが高くなる。
孤立を避けるべきなのは、困った時に必要な支援に繋がれないから。
そして何よりも、孤立状態であることはとても辛いことだからです。
危機を回避する
コロナ禍の中、多くの人が仕事を失ったり、それに近い状態に陥りました。
不安定になったのは仕事や金銭面だけでなく、心も同じ。
心が不安定になると、ストレスから暴力や犯罪、心の病気などありとあらゆることに繋がります。
これは誰にとっても他人事ではありません。
「子どもを守るためには自分自身がまず強くあること」
誰かを助けたいと思うならば、自分の基盤がしっかりとあることが前提だと私は思っています。
自立して、自分の力で人生を切り開いていくことは素晴らしいです。
でも私は、いざとなった時に自分から助けを求めていけるこそが生きていく上での強さだと思っています。
日本の福祉制度
ありがたいことに日本は福祉制度が整っています。必要な支援にさえ繋がれれば、生活はなんとかなる。
問題点は支援や制度があるにも関わらず、それを知らずに使えずにいる人たちがいるということ。
本当は救われるのに、知識不足から繋がるチャンスがない。
大学で受けた講義の中で先生が言った「福祉制度において、日本は申請国家です」と言う言葉がずっと心に残っています。
新型コロナウィルスに対応して、企業・個人事業主向けの様々な支援・給付金が出てきていますが、結局そういうのも知っている人だけが利用できるシステムです。
自分から福祉と結びつく
私の住む自治体は役所の対応がとても親切で、離婚後のひとり親が受けられる児童扶養手当などの申請はだまっていても手続きしてもらえました。
それでも、それ以上の制度を利用したい思う場合は自分で調べ窓口にでも相談しにいかない限り、教えられることはありません。
例えば、高校中退者だった私がひとり親支援である高卒認定試験合格支援給付金を受けたのもそのひとつ。
市区町村の窓口に行くのは勇気のいることかもしれません。
ですが、自分から福祉と結びつこうとする姿勢は、シングル家庭には大切なことです。
制度・専門職の人と繋がることで、あなたの心配を少し減らす手立てになるかもしれません。
母子会入会についての【まとめ】
少し硬いお話になってしまいましたが、ひとり親の方であれば母子会は入って損はないと思います。
自分ひとりではできない経験を、母子会を通して子ども達が体験できるのならそれは素晴らしいことですし、有難いことです。
母子会に入会しようか悩んでいる方は、ぜひお住いの母子連合会に問い合わせてみてくださいね。
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